それでも自分の好きなPCを使いたい場合 オーダーメイドサンプルキャラのすすめ

 

初心者がいきなり自作PCを使う事をおすすめしない理由について、以前の記事で書きました。
では、サンプルキャラに、好みのキャラが居ない場合、我慢してサンプルキャラを使うしかないのか?
いいえ、それ以外にもうひとつ方法があります。
GMがPLにヒアリングを行って、GMがPLの好みのキャラを作る、というPCのオーダーメイドを行う方法です。
種族はこれで、職業はこれで、この技能は絶対に入れたい、などの希望をコレなら叶えることが出来ます。

ただし、コレには必要な条件があります。

GMとPLに時間があること
(下手するとセッション本編以上の時間がかかると覚悟したほうがよいです)

GMのPLへの解説能力
(普通にキャラクター作成についてレクチャーするより難しいかもしれません)
(世界観とそのゲームの代表的PC類型の把握、作成ルールの熟知、更にそれらを必要な分だけわかりやすく伝える力が必要です)

GMのヒアリング能力
(PLから希望をうまく引き出し、PLにとってどこが重要なのかを判断し、
 足を引っ張る部分がある重要でない箇所はデータに採用できないと断る事も必要です)

GMのデータ構築能力
(PLからの希望を汲んだ上で、扱いやすく、ある程度以上の能力のデータを組むという、
 普段よりも難しい条件のデータ構築を行う能力が必要になります)

GMの説明、誘導能力
(組んだデータをPLが扱えなければ意味がありません、
 わかりやすい説明か、誘導できなければ、実際のセッション時の楽しみをスポイルします)

(そして、オーダーメイドPCを使うPLだけではなく、それ以外のPLへの説明能力も必要となります)

GMのフォロー能力
(希望通りのPCを使った時、PLのPCへの思い入れは増加します。
 それは必ずしもセッションをよい方向には導きません。それを理解しフォローできる能力がGMに必要になります)

色々書きましたが(まだまだ書き足りない気もします)、一言でまとめると、 「GMが大変」につきます。
その大変さを受け止められる余裕が無いなら、公式のサンプルキャラなどを使うのが無難です。

ただし、PLは喜びます。

余裕があり、やりたいならやるとよい方法だと思います。
手間は非常にかかりますが、よい方法です。